Archives

You are currently viewing archive for 5月 2008
Category: 庭の手入れ
Posted by: master
寒肥
冬の寒い時期に有機性の肥料を株元に埋め込みます。具体的には枝先の内側1/3のラインに沿って、幹を中心に円を描くように溝を掘るか穴を開け、肥料を入れて埋め戻します。有機性の肥料は、緩効性で長くじっり効くので、春暖かくなって、植物が活動を始める頃に効果が現れてきます。また有機質肥料は土をつくる作用もあるので即効性のある化学肥料と上手に組み合わせて使って下さい。
植物の3大栄養素は、窒素・リン酸・カリです。
窒素は、「葉肥」とも言われ、成長を促す肥料です。寒肥には、この窒素肥料を与えて下さい。主なものに、油粕・魚肥・堆肥等があります。ただ、窒素肥料は与えすぎると、植物自体は大きく成長しますが、花や実が付きにくくなることがあります。
リン酸は、花・果実に効く肥料です。骨粉の入ったものが良いでしょう。
カリは、根に効く肥料です。代表的なものは草木灰です。
いずれにしても適期・適量を守る事が大切です。

《庭師のひとりごと》
東広島地域には、双葉三共(株)が製造されている「フタバソイル」という商品があります。この商品は、東広島市内で作られていて、微生物が土中で活発に動く事で分解されやすく、根にやさしい肥料です。
この肥料は品質が良く、寒肥等の追肥はもちろん、元肥としても使えます。
施肥量の目安は、(例)キンモクセイ(常緑樹 H1800W500)…5リットル前後を参考にして、株元に埋め込んで下さい。


     2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月


Category: 庭の手入れ
Posted by: master
冬季防除
冬の寒い間に、石灰硫黄合剤、マシン油乳剤を散布し病害虫を防除します。この作業を行うとその年の病害虫の発生を抑制する事が出来ます。
石灰硫黄合剤は、冬眠中のカイガラムシ・ハダニの駆除、ウドンコ病・サビ病などの病原菌を殺菌する効果があります。
マシン油剤は、やはりカイガラムシ・ハダニの駆除、さらに樹木の防寒効果もあります。
これらの薬剤を使用するときは、希釈倍率を守り、使用後の噴霧器をきれいに洗う事が大切です。噴霧器の種類によっては、上記の薬剤が使用できない物もありますので、注意して下さい。また、車や窓ガラスに付くと落ちにくいので、散布時は周囲に気をつけましょう。

《庭師のひとりごと》
噴霧器を使用した後は、きれいに洗浄しましょう。使用した薬剤によって適した洗浄の方法があります。
*石灰硫黄合剤・・・・酢を使って中和します。酢を100倍に薄めて噴霧器に入れ、良く振ってから噴霧し、その後 、 水で充分すすぎます。
*マシン油乳剤・・・・・・家庭用洗剤を使用して、油分を充分流します。
いずれの場合も、本体だけでなく、ホース部分に着いている薬剤もきちんと落とすようにしましょう。

《庭師の裏技》
石灰硫黄合剤の別の使い方
サツキ・ツツジの幹や枝に白っぽい苔が着くことがありますが、石灰硫黄合剤を2から3年続けて散布するときれいに無くなります。


1月     3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月


Category: 庭の手入れ
Posted by: master
病害虫防除
この10年程で急激に増加して、ヒイラギモクセイなどに良く付く害虫で、「ヘリグロテントウノミハムシ」というのがいます。4ミリ程度の大きさで、黒地に赤い星が2つ。一見テントウムシに見えますが、厄介な害虫です。
この虫の幼虫は葉や新芽の組織内に潜り込んで食害するので、葉色がおかしくなってから薬剤を散布しても全く効果が無く、年々増加し数年で樹木を枯らしてしまうのです。
この虫のサイクルは、4月頃成虫が新芽に産卵し、葉が開く頃幼虫が孵化して新葉に潜ります。成長すると土中で蛹になり、6~7月には新成虫となります。さらにこの状態で越冬し、春を迎えます。
駆除の方法としては、やけど状に変色した葉を見つけ次第、その葉を切り取って処分するか、幼虫以外の時期に薬剤の散布を行います。
3月6日(啓蟄)までに、コモ巻きをとり処分して下さい。

庭木の植え付け・植替え
春の彼岸頃は、ツバキ・サザンカの植え付け適期です。土に腐葉土を混ぜて植えると、植え付け後の生育が良いようです。
庭木の植替えは、落葉樹は新芽の出る前の休眠期、常緑樹は少し暖かくなった、春の彼岸過ぎから新芽の出る前が適期です。
賀茂台地は冬の寒さが厳しいので、常緑樹(カシ類)をあまり早い時期に植え替えると、殆ど枯れてしまいます。

マキの剪定
マキは、当地域では、春の彼岸頃が刈り込み剪定の適期です。
普通は、秋に剪定をしますが、賀茂台地は前述のように冬が厳しいので、葉枯れを起こしてしまいます。春、この時期なら葉も傷まず、芽吹きも良いようです。


1月  2月    4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月


Category: 庭の手入れ
Posted by: master
常緑樹の強剪定
庭木は剪定をせず放っておくと急激に大きくなります。それを防ぐ為にこまめな剪定をし、樹形を保つのですが、既に大きくなったものは強剪定という方法で小さくします。
この時期は、クロガネモチ・カシ・クス・モクセイ・サザンカ・ツバキなど常緑樹の強剪定が出来る時期です。
(落葉樹は、冬の休眠期に行います。)
まず芯を止め背丈を縮めます。思い切って鋸で切り詰めてしまう事も出来ます。
枝も切り戻すとまた新しい枝葉が出ます。

害虫駆除
賀茂台地では、ゴールデンウィーク前後が害虫の第一発生時期です。
(主に、葉から養分を吸う害虫。アブラムシ・カイガラムシ・グンパイムシ等)
今の時期に、オルトラン等の薬剤を散布しておけば、一年間の害虫の発生が半減します。害虫の発生初期なので、少量の農薬で最大の効果を得ることができます。
(薬剤散布は、葉の裏側7割、表側3割)

《庭師のひとりごと》
新芽の出揃う時期です。柔らかな新芽に強い薬を使用すると薬害が出ます。(特にモミジには)
特にスミチオンはこの時期の使用は控えましょう。


1月  2月 3月    5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月


Category: 庭の手入れ
Posted by: master
マツのみどり摘み
今月は松のみどり(新芽)を摘みましょう。理想的な庭松をつくるには、「春のみどり摘み」、「秋の古葉取り」と年に二回の手入れが必要となります。
(9月から11月に行う、年に1回の剪定法もあります。)
みどり摘みには、「芽かぎ」と「芽摘み」の2種類の方法があります。
「芽摘み」は6月に紹介します。
*芽かぎ(あまり枝を伸ばさない剪定法)
新芽は1箇所から大体3本位出ます。真ん中の芽は根元からかぎ取り、両脇の芽は3分の1の長さを残してかぎ取ります。
時期は5月初旬から中旬までに行います。この時期までは、新芽を指で摘み取る事が出来ます。
* 芽摘み(松の葉を短くする剪定法)
6月のページを参照下さい。

害虫駆除
新緑が美しいこの時期、大切な庭木の新芽を食べる毛虫が多く発生する時期でもあります。前年に発生していも必ず発生すると思ってください。
早期に、こまめに薬剤を散布する事で害虫を駆除できます。
使用する薬剤は、市販の代表的なものでは、スミチオン、オルトラン等ありますが、何れも希釈倍率をきちんと守ってください。薬剤散布の鉄則は、「薄目を何度も」です。濃い液をかけると害虫の耐性を強めてしまい、薬が効かなくなります。
また、同じ薬剤を使用し続けるのも同じことです。定期的に薬剤の種類を変えましょう。


1月  2月 3月 4月    6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月


Category: 庭の手入れ
Posted by: master
マツの芽摘み(松の葉を短くする剪定法)
今年伸びた新芽を全て根元からハサミで摘み取ります。
時期は松の芽が開き始めた5月中旬から6月初旬頃に行います。
この時期より遅れると、2番芽の成長が悪くなり、秋の早霜で傷んでしまいます。
東広島ではみどり摘みは、6月中に済ませて下さい。

サツキ・ツツジの剪定(花後1ヶ月以内に行って下さい)
サツキは5月の花で、花が終わりきる前に剪定をすると、翌年の花付が良いと言われています。賀茂台地では、4月に咲いたツツジと一緒にこの6月に剪定すると良いでしょう。サツキ・ツツジは花芽の分化が早く、あまり時期をずらすと、翌年の花芽を落としてしまうので、遅くても7月10日頃までには済ませましょう。梅雨を開けてからは剪定をしないということが、花を咲かせるポイントです。
また、花木は花後にお礼肥をするのが通例ですが、サツキ・ツツジはこの時期チッソ肥料を与えすぎると花付が悪くなりますので、お礼肥は控え、冬季の寒肥をしっかり与えたほうが良いでしょう。

害虫駆除
サツキ・ツツジには病害虫が多く発生します。代表的な害虫にツツジグンバイやツツジコナジラミがあります。これらは葉の裏に寄生し、養分を吸います。秋に葉が黄色くなってからでは遅いので、早めにオルトラン等の薬剤を、葉の裏側からしっかり散布して下さい。


1月  2月 3月 4月 5月    7月 8月 9月 10月 11月 12月


Category: 庭の手入れ
Posted by: master
7月の庭のお手入れ

コニファーの剪定
梅雨時期はコニファー(針葉樹)の剪定に適しています。コニファーは外来種の針葉樹が多く、気候の良い日本では大きく成長しますが、根が浅いので強風などで倒れてしまいます。こまめに剪定し、樹形を保ちましょう。既に大きくなってしまったものでも、この時期なら、全体の大きさの3分の2位までなら縮める事が出来ます。是非チャレンジを。
コニファーの剪定にはコツがあります。コニファーは、葉先の緑があるところからしか成長しませんので、くれぐれも葉を全部落としてしまわないように気をつけましょう。
また、刃物を嫌うので、「刈り込み」のように葉を切るような剪定をすると、切り口が変色し、全体が茶色くなってしまいます。手間は掛かりますが、なるべく一枝一枝丁寧に剪定をしましょう。しかし、やむを得ず刈り込んでしまっても、この梅雨時期なら新芽の伸びが良いので、早く回復させる事が出来るでしょう。

カイヅカイブキの剪定
カイヅカイブキはスギの突然変異で、100年ほど前から日本で生産が始まりました。成長が良く、マサ土や乾燥地でも植えられるので、好まれてきました。
このカイヅカイブキの剪定もコニファーと同様ですが、特に、強く刈り込みすぎると、「先祖がえり」と言って、スギ葉(オニ葉)が出やすいと言われています。これも、成長期である梅雨時期に剪定することで発生を抑える事が出来ます。

1月  2月 3月 4月 5月 6月    8月 9月 10月 11月 12月


Category: 庭の手入れ
Posted by: master
花の咲かない樹木の剪定
樹木の繁ったこの時期、剪定でさっぱりして、お盆を迎えたいものです。
しかし、ご存知のように樹木にはそれぞれ剪定の適期があります。
春に花を終えたものは、翌年の花芽を付けています。また、秋や、冬に花の咲くものも同様です。これら、花の咲く樹木は、花の終わった直後が剪定の適期であるものが殆どです。
夏芽の成長が落ち着いた8月は、ツゲ類・カシ類・マキ・モッコク・カナメモチ等、特に花を観賞しない樹木の剪定をしましょう。
また、夏の剪定は、害虫も多いので、長袖のシャツや帽子・タオルなどで顔・体を保護して作業しましょう。

*庭師のひとりごと
樹木によっては、この時期太陽の光を受け光合成を行い、成長し、養分を蓄える時期です。
落葉樹は、この時期の剪定は避けましょう。


1月  2月 3月 4月 5月 6月 7月    9月 10月 11月 12月


Category: 庭の手入れ
Posted by: master
害虫駆除
ダニは、初夏から秋にかけて発生します。特に乾燥が続く9月頃は、大量発生の時期です。(松など)
ダニは、葉の裏側に寄生し、養分を吸います。放っておくと葉が黄色に変色します。
この状態が続くと、翌年の新芽に影響してくるので、早期の駆除が必要です。
ダニは、非常に耐性が強いので、ダニ専用の薬剤(ケルセン・アカール・ダコニール等)を使用して下さい。
数回散布し、薬剤の種類をその都度変えると効果があります。

《庭師のひとりごと》
常緑樹は、土用芽の生長の終わった9月頃からが秋の剪定の適期です。


1月  2月 3月 4月 5月 6月7月 8月    10月 11月 12月


Category: 庭の手入れ
Posted by: master
マツの摘み落とし剪定
マツには年に2回手入れをする方法と、年に1回手入れをする方法があり、この時期は後者の適期です。
マツの芽は1箇所から数芽出ています。今年出た芽を2~3芽残し、真ん中にある勢いの良い芽をハサミで摘み落とします。
庭松は毎年剪定をし、成長を抑制しますが、それでも少しずつは大きくなります。その為、枝の入れ替えが必要となってきます。懐の枝(幹に近い枝)や芽を大切に育て、常に入れ替えの準備をしておきましょう。
今現在の形だけでなく、3年先を考えた剪定を心がけてください。

庭木の移植
秋の彼岸を過ぎるとほとんどの樹木が移植できます。
しかし、カイヅカイブキに関してはもう少し温度が下がってからの移植が良く、あまり早くすると枯れてしまいます。
10月後半以降が良いでしょう。(初霜が降りてから)

モミジ・庭ウメの剪定
モミジは「早寝早起きの木」といわれ、休眠期に入るのも明けるのも早い木です。
年を明けてからの剪定は、木が目覚めているので、切り口から樹液が噴き出し、保護する為の樹皮が出来にくくなります。剪定は、秋の彼岸頃から、年内には済ませてください。

花を楽しむ庭ウメは、花芽の完成した10月が剪定の適期で、花芽を残すように剪定してください。
花芽の出来る前に剪定すると、徒長枝が出来やすいです。

1月  2月 3月 4月 5月 6月7月 8月 9月    11月 12月


Category: 庭の手入れ
Posted by: master
マツの古葉取り
11月は、初夏に芽かぎ・芽摘みを行ったマツの、古葉を取る作業をします。出来上がると大変美しく、理想的なマツに仕上がります。手間は掛かりますが、チャレンジしてみて下さい。
方法としては、今年伸びた枝の葉を7~17枚程度残し、その他をむしりとります。残す葉数に開きがあるのは、葉がある所からしか新芽が出ないというマツの特性があるからです。枝数が少ないところは、葉を多く残さなければなりません。
また、マツに限らず、葉は養分を作り出す大切な役目を持っています。全体の葉の3分の1以上は必ず残し、摘みすぎないよう気をつけましょう。もし、それ以下になると、木自体が弱ってきます。

ソテツのコモ巻き
11月になると、賀茂台地では、初霜が降ります。その前に庭木の防寒対策が必要となります。特にソテツなど、もともと暖かい地域の樹木はコモ巻きが必要です。
ソテツは葉を全て切り落とし、コモで幹を巻きます。この時一番大事なところは、翌年新芽が出る部分です。この部分はもみ殻を入れた袋を置いた上からコモ巻きをし、しっかり保温しておきます。
しかし、いくら保温といっても、ナイロンシートのようなものは使わないで下さい。ソテツ自体の呼吸を阻害しますし、日中は温度が上がりすぎて蒸れてしまいます。

害虫駆除
上記のコモ巻きは保温の他、害虫の駆除にも使われます。この時期、樹木の株元にコモを巻いておくと、暖かいところが好きな害虫が越冬の為、コモの中にもぐりこみます。これを春先、害虫が活動を始める前(3月初旬頃)に取り除き、焼却するのです。
この方法は、薬剤を使用せず害虫を駆除する方法として、古くから行われてきました。皆さんも試してみてください。

1月  2月 3月 4月 5月 6月7月 8月 9月 10月    12月


Category: 庭の手入れ
Posted by: master
落葉樹の剪定
全ての剪定の基本は、「抑制剪定」です。庭木を大きくしない為のものです。大きくなったものを、形良く小さくする事は出来ません。こまめに剪定をし、樹形を保ちましょう。
「剪定のポイント」
① 芯の枝は、次に芯となる枝のあるところから切り詰める。
② 枝先は、受け枝のあるところから切り落とす。
③ 立ち枝、戻り枝、絡み枝、下がり枝、徒長枝は付け根から切り落とす。
各樹種により、剪定方法や、時期が異なりますのでその樹木にあった剪定をしましょう。

1月  2月 3月 4月 5月 6月7月 8月 9月 10月 11月